環境活動生物多様性
生物多様性保全活動
日本ケミコングループでは、事業活動による生物多様性への影響を考慮し、三つの柱(活動)をイメージした取り組みを実施しています。
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原材料の調達による影響
サプライヤ様と連携し、生物多様性に関する理解を深めながら相互協力により進めています。
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ものづくりによる生態系への影響
製品の生産において使用するエネルギーや資源、それにより発生するCO₂や排水など、当社グループの生産活動が直接影響を与える部分であり、継続的な活動を進めています。
モデル工場においては工場近隣の水質や水生生物調査を定期的に実施し、周辺環境に変化が無いか確認しています。 -
事業所用地の利用に起因した影響
構内緑地の確保や社会貢献活動を進め、地域環境や周辺生態系に配慮しています。
生物多様性は私たちに欠くことのできない大切な「めぐみ」(生態系サービス)をもたらしています。
当社グループは、各事業所が工夫をして地道でも継続性のある、そのような活動を今後も展開していきます。
ケミコンデバイス株式会社 長井工場
山形県の絶滅危惧種「チョウセンアカシジミ(蝶)」を保護するため、敷地内に幼虫の餌となるトネリコの木を社員の子供たちと一緒に植樹しました。
日本ケミコン株式会社 新潟工場
新潟県の絶滅危惧種「キタノメダカ」の保護を推進し、近隣の小学校へ寄贈するなど保護の輪を広げました。
ケミコン東日本株式会社 岩手工場
岩手県の絶滅危惧種「ミナミメダカ」の保全活動に取り組み、近隣の小学校にも保護活動の協力をお願いしました。
ケミコン東日本株式会社宮城工場
「シナイモツゴ」は環境省の絶滅危惧種として登録されている、宮城県の品井沼で発見された魚です。
ケミコン東日本株式会社宮城工場では2016年度より地元のNPOのご指導をいただきながら、工場敷地内でのシナイモツゴの孵化を試みていました。孵化は非常に難しかったのですが、NPOの方々のご指導や地域でシナイモツゴの保護を行っている小学校と交流することで、何とか2018年にシナイモツゴの孵化に成功しました。
また、2019年以降は継続的にシナイモツゴたちのふるさとである桂沢ため池へ、地域の小学生とともに放流を行っています。これからも地域の一員として、未来につなぐことの大切さを共に分かち合える活動を行っていきます。