FWシリーズ 三相コモンモードチョークコイル SPICEモデルのご紹介
三相コモンモードチョークコイル FWシリーズ用SPICEモデルをご紹介いたします。(以下略称 「FW三相コモン」 とします。)
図1がFW三相コモンコイルについて、コア損失や巻線間容量などによる寄生成分を考慮したFW三相コモンモデルとなります。
FW三相コモンモデルは、FWシリーズ単相コモンモデルを三相に拡張した構造となっており、インピーダンス特性などの再現性を高めたモデルとなっております。
図2はFW三相コモンコイルのインピーダンス周波数特性について、実測値と本モデルによるシミュレーションを比較したグラフとなります。
このグラフから本モデルは実測に近い特性が再現出来ている事がわかります。図3に三相コモンモードインピーダンス測定方法を示します。
本モデルを使用する事により、FW三相コモンコイルを使用した三相ノイズフィルタのフィルタ特性シミュレーションが可能となります。
今後三相ノイズフィルタ等設計の際、最適なFW三相コモンコイル選定のツールとしてご利用頂きたいと思います。
図1がFW三相コモンコイルについて、コア損失や巻線間容量などによる寄生成分を考慮したFW三相コモンモデルとなります。
FW三相コモンモデルは、FWシリーズ単相コモンモデルを三相に拡張した構造となっており、インピーダンス特性などの再現性を高めたモデルとなっております。
(備考)
FWシリーズ周波数特性、SPICEモデルについての詳細は、弊社FAQサイト「コモンモードチョークコイル FW,FL-Vシリーズ SPICEモデルについて」をご参照ください。
FWシリーズ周波数特性、SPICEモデルについての詳細は、弊社FAQサイト「コモンモードチョークコイル FW,FL-Vシリーズ SPICEモデルについて」をご参照ください。
三相コモンモード
チョークコイル |
寄生成分を考慮した実特性再現性モデルへ展開 | |
図1. FWシリーズ三相コモンモードチョークコイルモデル |
このグラフから本モデルは実測に近い特性が再現出来ている事がわかります。図3に三相コモンモードインピーダンス測定方法を示します。
本モデルを使用する事により、FW三相コモンコイルを使用した三相ノイズフィルタのフィルタ特性シミュレーションが可能となります。
今後三相ノイズフィルタ等設計の際、最適なFW三相コモンコイル選定のツールとしてご利用頂きたいと思います。
図3. 三相コモンモードインピーダンス測定方法
三相コモンコイルのn1, n2, n3端子とn4, n5, n6端子を各々ショートさせて、コイル両端をインピーダンスアナライザー等で測定します。
FWシリーズ三相コモンモードチョークコイルSPICEモデルの使用上注意事項
- シミュレーション再現性帯域は、凡そ30MHzまでを目途とします。
- 本SPICEモデルは、OrCAD 9.2Lite Edition及びOrCAD Capture CIS-Lite version 17.2で動作検証済みです。
- 端子数が多い為、シンボルファイル作成時は、ピン割り当てにお気を付けください。
- コアの磁気飽和が発生するような異常電圧、過大電流印加時のシミュレーションは出来ません。
- 本SPICEモデルは標準的な特性のサンプルから構築している為、製品個々のばらつきによっては、本SPICEモデルを使用したシミュレーションと実測値にズレが発生する事があります。
本資料の取扱い注意
- 本資料は、製品の特性に対する参考データであり、製品の特性を保証するものではありません。
- 採用に際しては、製品をより正しく、安全にご使用いただくために、本資料に依拠する事なく、必ず製品を実装し、試験等を行った上で決定して下さい。
- 本資料は、改良その他の理由により予告なく追加・変更・修正を行う場合があります。
- 本資料の使用による損害等について、日本ケミコン株式会社は一切の責任を負いませんのでご了承ください。
- 本資料の著作権はすべて日本ケミコン株式会社にあります。
- 本資料の再配布および転載はご遠慮ください。
- タグ
- SPICE
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