アルミ電解コンデンサの耐湿性について
アルミ電解コンデンサを高温高湿状態に置いた場合、水分が封口部からコンデンサの内部に侵入し、耐電圧の劣化及び寿命が短くなるなどの現象が発生することがあります。結露状態になった場合には端子に錆が発生することや、アルミニウムケースや外装スリーブが劣化することもあります。
*上記以外のシリーズにおいても車載向けとしている製品の一部では試験データを提供できる場合があります。
高温高湿下で長時間使用する場合には、樹脂コート(注)を行うなどの防湿対策の使用もご検討ください。
(注)樹脂コートを行う場合にはコーティング剤の注意事項をご参照ください。
アルミ電解コンデンサの耐湿性能については日本産業規格(JIS)に準拠した内容を保証しています。
(導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ/導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは条件が異なります。詳細については下表をご参照ください。)
アルミ電解コンデンサ: (JIS C 5101-1 4.22準拠)
シリーズ名 | 試験条件 |
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全シリーズ | 40℃90~95%RH中で電圧を印加せずに240時間放置 |
導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ:
シリーズ名 | 試験条件 |
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PMF | 60℃90~95%RH中で電圧を印加せずに500時間放置 |
PXJ/PXG/PXK/PXS/ PXF/PXD/PXH/PSW/ PSJ/PSG/PSK/PSF/PSE |
60℃90~95%RH中で定格電圧を1,000時間印加 (サイズコード:E40,E46,F46は500時間) |
85℃85%対応製品:
シリーズ名 | 試験条件 |
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PXN/PXT | 85℃85%RH中で定格電圧を1,000時間印加 |
HXF/HXE/HXJ/HXC/ HXD/HSE/HSC/HSD |
85℃85%RH中で定格電圧を2,000時間印加 |
なおプレッシャークッカ試験(PCT試験)のように温湿度に関わる環境が著しく厳しい環境(100℃以上かつ高湿度)は不具合が発生する可能性が高く、対応いたしかねます。
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