アルミ電解コンデンサの故障率について
電子部品の故障率はJIS C 5003に基づき、耐久性試験の結果であるトータルコンポーネント時間(試験個数×耐久性試験時間)と故障数を用い、下記式から故障率を算出するのが一般的です。
なお故障数が0の場合下記となります。
- T
- : トータルコンポーネント時間[hrs.]
- γ
- : 故障数[pcs]
- n
- : 試験個数[pcs]
- t
- : 耐久性試験時間[hrs.]
- a
- : 信頼性水準係数(故障数0、信頼性水準60%の場合で0.917)
トータルコンポーネント時間は試験個数×耐久性試験時間ですが、アルミ電解コンデンサは摩耗故障部品であり、試料数が多くなった場合の故障率と耐久性試験時間が長くなった場合の故障率では意味合いが異なります。
例えば各製品の耐久性規定時間を超え、耐久性試験を続けた場合、どこかのタイミングで故障率は100%に至りますが、耐久性規定時間内で試験個数を増やした場合、計算上の故障率は下がります。
従ってアルミ電解コンデンサの信頼性として故障率は馴染まず、電気的特性の判定基準に基づいた耐久性規定時間で信頼性を考慮する必要があります。
アルミ電解コンデンサの信頼性については下記も参照ください。
上記に当てはまらないご質問・お問い合わせは
下記からご連絡ください