ナノ結晶合金磁性体とは
ナノ結晶合金磁性体とは、アモルファス(非晶質)合金中にナノサイズの結晶を有する軟磁性材料です。
【図1】ナノ結晶合金磁性体のTEM画像 (開発中材料)
ナノ結晶合金は、一般的なフェライト材と比較して高い比透磁率と高い飽和磁束密度を有しています。小型で大きなインダクタンスを実現できるため、コモンモードチョークコイルの磁性材料として非常に適しています【表1】。英語名(Nanocrystalline)の日本語読みで「ナノクリスタル」と呼ばれる場合もあります。
素材 | 飽和磁束密度 Bm[T] |
比透磁率
[μr]
|
キュリー温度 Tc[℃] |
ナノ結晶合金 (ナノクリスタル) |
1.23 | 15,000~31,000 | 570 |
フェライト | 0.5 | 5,000~16,000 | 130 |
【表1】ナノ結晶合金とフェライト材の比較
当社ではコモンモードノイズ対策用にナノ結晶合金を磁性体としたコモンモードチョークコイルをラインナップし、セットの小型化・軽量化に貢献しています。
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