アルミ電解コンデンサの製造工程
アルミ電解コンデンサの製造工程は、以下の通りです。
①エッチング (表面積拡大) |
アルミ箔の表面積を拡大する工程をエッチング工程と言います。塩化物水溶液中で直流や交流電流で電気化学的にエッチング処理を行います。 |
エッチング模型図
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②化成 (誘電体形成) |
誘電体(Al2O3)を形成する工程を化成工程と言います。化成箔は通常、陽極アルミ箔に用います。 | 化成模型図 |
③スリット | アルミ箔(陽極と陰極)、電解紙を製品サイズ毎にスリットします。 | スリット概略図 |
④巻込 | 陽極箔と陰極箔の間に電解紙を挿入して円筒形に巻き込みます。巻込工程において両アルミ箔に端子を引出すため、電極端子が接続されます。 | |
⑤含浸 | 素子に陰極となる電解液を注入する工程を含浸と言います。電解液は誘電体の修復性も有しています。 | 含浸概略図 |
⑥封止 | 含浸された素子は気密性を保持するため、アルミケースと封口材(ゴム、ゴム貼りベークなど)で封止します。 | |
⑦エージング (再化成) |
封止された製品に高温で電圧を印加する工程をエージングと言います。スリットや巻込などの工程で生じた箔の誘電体欠損部の修復を行ないます。 | |
⑧全数検査、包装 | エージングされた製品は全数電気特性を検査し、包装(チップ加工、端子加工、テーピング加工など)します。 | |
⑨出荷検査 | 検査基準により出荷検査を行います。 | |
⑩出荷 | 検査で合格したものを、出荷します。 |
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