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会社紹介

日本ケミコンとは

アルミ電解コンデンサのトップメーカー

日本ケミコンは1931年の創業以来、エレクトロニクス産業を支えるさまざまな電子部品の開発に取り組んできました。現在当社が生産する製品のおよそ90%は、「コンデンサ」と呼ばれる電子部品です。さらにその90%以上を「アルミ電解コンデンサ」が占めています。このアルミ電解コンデンサの分野で、世界トップシェアを誇ります。

  • チップ形
    チップ形
  • リード形
    リード形
  • 基板自立形
    基板自立形
  • ネジ端子形
    ネジ端子形
  • 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ
    導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ
  • 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ
    導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ

コンデンサとは

日常生活になくてはならない電子部品

コンデンサは、電気を蓄える機能、直流電流を通さずに交流電流のみを通す機能、電子機器を誤作動させる原因となる「ノイズ」を吸収する機能など、とても重要な機能を持っています。また、使われる材料によってセラミックコンデンサやタンタルコンデンサなどいくつかの種類があり、それぞれが得意とする特徴を持っています。
当社主力製品のアルミ電解コンデンサには、他の種類のコンデンサに比べて「多くの電気を蓄えられること」や、「小さな形の製品から大きな形の製品まで作ることができること」、そして家電製品から情報通信機器、自動車、産業用機器まで「幅広い用途があること」など、優れた特徴があります。
皆様のご家庭でも、800個くらいの数のアルミ電解コンデンサが使われています。日常生活になくてはならない電子部品なのです。

アルミ電解コンデンサの用途例
薄型テレビ薄型テレビ パソコンパソコン 家庭用ゲーム機家庭用ゲーム機 インバータエアコンインバータエアコン インバータ洗濯機インバータ洗濯機 自動車自動車 太陽光発電パワーコンディショナ太陽光発電
パワーコンディショナ
10~30個 10~40個 10~30個 20~30個 15~30個 50~250個 30~50個
アルミ電解コンデンサの構造

アルミ電解コンデンサの基本構造は、図のようになっています。
リード線の付いたアルミニウム電極箔の間に電解紙を挟み、しっかりと巻き込みます。巻き取ったものに、電気をよく通す電解液を浸み込ませてからアルミケースに挿入、封口ゴムと呼ばれる封止材で密閉します。さらにアルミケースには、電圧などの特性が記された外装加工が施されます。
日本ケミコンでは、図の中で赤く囲った材料を社内で開発し、製造しています。このことが当社の大きな強みとなっているのですが、材料開発については次項でもう少し詳しく触れます。

アルミ電解コンデンサの基本構造

アルミ電解コンデンサの基本構造

日本ケミコンの強み

材料開発力が強み

電子機器の高性能化に伴って、電子部品に要求される性能も高まり続けています。より高い性能を持った電子部品を開発するために重要となるのが、材料の開発力です。
日本ケミコンでは、創業の頃よりコンデンサ用材料の研究開発に力を注いできました。特に、アルミ電解コンデンサの性能を決定付ける「アルミニウム電極箔」の開発では、世界最先端の技術を有しています。

アルミニウム電極箔

アルミニウム電極箔

アルミ電解コンデンサに蓄えられる電気の量は、電極箔の表面積に比例します。しかし、表面積を広くするために電極箔の使用量を増やすと、際限なく大きな製品になってしまいます。これでは小型化が進む電子機器に搭載することができません。
そこで、「エッチング」と呼ばれる工法を用いて、電極箔の表面にミクロン単位の微細な凹凸を無数に設けています。これにより、電極箔の表面積はおよそ「300倍」にまで拡大され、小形でもたくさんの電気を蓄えられる高性能なアルミ電解コンデンサを実現しているのです。この材料技術こそが、日本ケミコンのコア技術です。
また、生産量においても世界最大規模を誇っており、日本ケミコンのアルミニウム電極箔は競合するコンデンサメーカーにも販売されています。

アルミニウム電極箔の製造工程(略図)

アルミニウム電極箔の製造工程(略図)

電子顕微鏡による電極箔表面の拡大写真

電子顕微鏡による電極箔表面の拡大写真

アルミ箔断面のイメージ図

アルミ箔断面のイメージ図

新製品を生み出す力

前項のように、日本ケミコンは高度な材料技術をベースに製品開発を行っています。
材料開発の中核をなすのが「基礎研究センター」です。5年後、10年後を睨んだ最先端の材料研究に取り組んでいます。
一方、製品開発を担うのが製品開発部門です。基礎研究センターで開発された最先端の材料を用いて新製品を開発します。また、開発の経過を基礎研究センターにフィードバックすることで、より精度の高い開発が進められています。基礎研究センターと製品開発部門のコラボレーションが、付加価値の高い先進的な新製品を生み出すのです。
さらに、開発された材料や製品を量産化するために必要となるのが生産技術力です。次項では、日本ケミコンの生産技術体制を紹介します。

研究開発体制

研究開発体制

生産設備まで自社開発

日本ケミコンのモノづくりへのこだわりは、生産設備開発にまで及びます。材料の生産設備からコンデンサの組み立て機まで、重要な生産設備の多くを自社開発しています。
生産現場の声がダイレクトに反映されたオリジナルの設備を開発して導入することにより、品質と生産性の両立を高い次元で実現しています。
理想的な条件下で妥協のないモノづくりを行うために、日本ケミコンは生産設備開発にも力を注いでいます。

アルミニウム電極箔工場

アルミニウム電極箔工場

アルミアルミ電解コンデンサ工場

アルミ電解コンデンサ工場
グローバルに事業を展開

日本ケミコンは、グローバルに事業を展開しています。地域別に販売先を見た場合、最大のマーケットは中華圏で、続いて日本、欧州、米州の順となります。
もちろん、製造・販売拠点もグローバルに配置しています。世界の主要なマーケット10地域に拠点を展開し、グローバル経営戦略を実現するネットワークを築いています。