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鉄基ナノ結晶合金コモンモードチョークコイル「FXシリーズ」を開発

2025/05/16 RELEASE

Press Release

日本ケミコン株式会社
2025年5月16日

 このたび日本ケミコンは、100kHzでの透磁率を従来品(FWシリーズ)比で145%に向上したコモンモードチョークコイル「FXシリーズ」を開発いたしました。スイッチング電源、インバータ機器および車載機器のノイズフィルタとして、小型軽量化、高性能化に有効な製品として提案いたします。

 私たちの生活を取り巻く電子機器の多くはノイズを発生し、その対策が必要です。また、高密度化を加速する装置においては、限られたスペースに設置するためにノイズフィルタの小型化が急務です。

 新製品「FXシリーズ」は、磁性材料と加工プロセスの改善により、ノイズ規制に有効な高周波域の透磁率特性、インピーダンス特性を大きく向上し、同材質コアでは唯一の透磁率45000を実現しました。従来よりも小型化されたサイズで、同性能のノイズフィルタを提供いたします。


*1:Typical値
*2:コア寸法(磁性材)[mm] 外径37×幅15、巻数1ターン検討例
*3:内径23mmサイズにおける小型化検討例(磁性材比)

 コイル寸法[mm]:外径31×幅18~外径60×幅39
 コイル仕様(参考):定格電圧250V~1000V、定格電流5.5A~39A
         インダクタンス(10kHz)3.5mH~38mH、(100kHz)1.0mH~11.5mH

サンプル・量産対応

 「FXシリーズ」は、既にサンプル対応中であり、2025年6月以降の量産対応を予定しています。生産はケミコン東日本株式会社岩手工場(当社100%子会社)で行います。

製品外観
 FXシリーズ製品外観画像
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