岩手工場では1969年の創業以来、アルミ電解コンデンサを生産し、インダクタなど生産品目の多角化も果たしています。
複数の生産品目があるアドバンテージを活かして、モジュールの生産にも取り組んでいます。
主力生産品目であるアルミ電解コンデンサは電極にアルミニウムを使用したコンデンサです。
生産品はいずれも身の回りの機器に使用され、私たちの生活に欠かすことのできないものです。
製品を生産するだけでなく、海外工場への技術指導を行うマザー工場としての役割も果たしています。
岩手県北上市で最先端の追求とグローバル展開を目指す工場です。
リード形アルミ電解コンデンサ(φ10mm~)
端子が2本平行に出ている形状のコンデンサです。電解液を使用している慣れ親しんだタイプですが、材料の組み合わせで様々な性能を実現できます。
パソコン・スマートフォンの充電器から電気自動車まで、使われている機器は私たちの生活から切り離せないものばかりです。
岩手工場では海外工場のマザー工場として、最新の技術を研究、実用化しています。生産した製品の大部分は輸出され、全世界で使われています。
チップ形アルミ電解コンデンサ(φ12.5mm~)
面実装できる形状のアルミ電解コンデンサです。端子を基板に貫通させるリード形と比較して、基板の片面に実装できるので裏側を有効利用でき、無人化工場の自動実装機でも容易に使用できます。
高密度に部品を配置したIoT機器や無人化工場で生産される自動車電装品などに多く採用されています。
今後も需要の増加を見込む製品です。
インダクタ(コイル/コア)
インダクタは電気エネルギーを磁気エネルギーとして貯蔵することのできる部品です。この特性を利用して電気回路上でさまざまな役割を果たします。磁性体で出来たコアに銅線を巻いたタイプをコイルと呼びます。
近年では電気自動車の充電器などに需要が拡大しています。
岩手工場ではコアの生産を行い、銅線を巻く工程は中国の工場で分担しています。
モジュール製品
コンデンサやインダクタが単品で使われる場面は少なく、複数個を組み合わせて使用することが一般的です。
日本ケミコングループはコンデンサとインダクタの両方を取り扱っているメリットを活かし、お客様が必要とする部品を組み合わせてモジュールとして提供しています。
ケミコン長岡と分担してモジュールの開発・製造をおこなっています。