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導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ 同一サイズにて1ランク高容量化した「HXKシリーズ」を開発 同一サイズ比で最大1.2倍の高容量化、1.5倍の高リプル電流化を達成

2023/10/10

Press Release

日本ケミコン株式会社
2023年10月10日

 このたび日本ケミコンは、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ「HXJシリーズ」をさらに高容量・高リプル電流化した「HXKシリーズ」を開発いたしました。
 本シリーズでは、従来品の高信頼性(HXJシリーズ : 125℃4,000時間保証、耐湿性能85℃85%RH2,000時間保証)を維持し、同一サイズにて約1.2倍の高容量化と最大1.5倍の高リプル電流化を実現しました。

車載ECU開発への貢献

 自動車の『走る・曲がる・止まる』の主要機能の制御から、『安全で快適な運転』のアシストまで車載ECUは不可欠であり、今後も各種機能の統合により『小型/高集積化・大電力対応』が求められます。特に制御/構成システムが複雑化するEV、HV向け車載ECUではその傾向がより強くなり、それらに搭載されるコンデンサにも同様の性能改善が必要となっていきます。「HXKシリーズ」はそうした要望に対応しECU能力を最大限引き出す製品となります。
 本シリーズでは業界最大となる高容量化に加えて、高リプル電流化を実現しております。既存品(HXCシリーズ)比較では、製品容量・リプル電流の性能を維持しつつ、製品サイズが大幅に小型化された製品となります(下図参照)。これによりECUユニットの基板実装面積の低減・低背化、部品員数削減による省スペース化設計の観点で、自動車の高機能化に貢献してまいります。

<実装面積削減、低背化、員数削減の一例>
実装面積削減_低背化
員数削減

技術ポイント
 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサは電解質に導電性高分子と電解液を採用することで、導電性高分子による低ESR特性と優れた耐熱性に加え、電解液による酸化皮膜修復性を併せ持ち、低ESR・高信頼性の高電圧品を実現してきました。
 「HXKシリーズ」では、陽極箔に当社開発の高容量箔を採用し、対向電極箔の最適化、さらには両箔と相性の良い導電性高分子材料を採用することで、高信頼性を維持したまま、高容量・高リプル電流化を達成しました。
主な仕様
  • カテゴリ温度範囲:-55℃~+125℃
  • 定格電圧範囲:16 WV, 25 WV, 35WV
  • 静電容量範囲:82µF~1,000µF(静電容量許容差 ±20%)
  • 製品サイズ:⌀6.3mm×5.8mmL~⌀10.0mm×10.0mmL
  • 耐久性:125℃ 4,000時間リプル重畳保証
  • 耐湿性:85℃85%RH2,000時間DC負荷保証
     
サンプル・量産対応
  • サンプル:2024年1月
  • 量産:2024年4月
生産拠点
ケミコン東日本株式会社 宮城工場
標準品一覧表
サイズ
⌀D×L [mm]
定格電圧
[Vdc]
Cap.
[μF/120Hz]
耐久性[hrs.]
125℃
ESR
[mΩmax/100kHz]
定格リプル電流
[mArms/100kHz]
HXJ HXK HXJ HXK HXJ HXK
6.3×5.8 16 150 180 4,000 45 45 1,080 1,500
25 100 120 50 50 1,300 1,400
35 68 82 60 55 1,200 1,400
8.0×10.0 16 470 560 4,000 20 20 2,000 3,000
25 330 390 22 22 2,000 2,900
35 220 270 22 22 2,000 2,900
10.0×10.0 16 820 1,000 4,000 18 18 2,800 3,400
25 560 680 20 20 2,800 3,300
35 390 470 20 20 2,800 3,300
製品外観
HXKシリーズ
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